六孫王神社本殿には御祭神に六孫王源経基をお祀りし、相殿には天照大神と八幡大神がお祀りされています。御祭神の源経基(みなもとのつねもと、生年不詳~没961)は清和天皇(平安時代前期第56代天皇、在位858~876)の第六皇子貞純親王(さだずみしんのう)の御子で清和天皇の孫にあたるので六孫王と呼ばれています。
清和源氏は清和天皇を祖とする皇胤が源姓を賜り臣籍降下して成立した一族で、その中で最も栄え清和源氏の代表的存在として歴史に残るのが、清和源氏の祖と仰がれる六孫王源経基です。
六孫王神社の創建は御祭神の源経基の子、満仲が応和3年(963)に父の霊を祀るために源経基の邸宅跡の八条亭に墓所を建立し、社殿の「六の宮」を建てたのがはじまりとされています。
壬生通に面して建つ一の鳥居から西へ進み神龍池を石造の太鼓橋で渡ります。左右に回廊を従えた唐門があり、ここより本殿に向かって参詣します。本殿の背後には六孫王源経基の遺骸を納めた墓があります。
本殿に向かう道の神龍池に架かる石の太鼓橋が「恋のかけ橋」と呼ばれています。神龍池に泳ぐ神様のお使いの鯉が恋とも通ずるとして縁結びのご利益がいただけるそうです。鯉の絵が描かれた恋の絵馬が評判です。神龍池の北側にある井戸は源義仲が産湯を使ったと伝えられ、ここには幼いお子様の守護神として崇められる「誕生水弁財天」がお祀りされています。
六孫王神社の春は白や紅色、一重や八重のソメイヨシノや紅枝垂桜などの桜が美しく咲き揃います。黄緑色の八重の花を咲かせる鬱金桜(うこんざくら)は神龍池を跨ぐ太鼓橋の畔で見られます。
別サイトの六孫王神社の桜(京都)の写真のページもご覧ください。
六孫王神社の所在地
京都市南区壬生通八条上ル八条町
六孫王神社の参拝
境内自由
六孫王神社へのバス
市バス「六孫王神社前」下車徒歩2分