京都御苑(京都御所)の桜
春分の日の頃に京都御苑南西部の下立売御門から東へ歩くと「出水の枝垂桜」と呼ばれる大きな桜が満開の花の枝を垂れています。
3月下旬からは京都御苑北西部の乾御門から東へ入った所にある児童公園の東に広がる近衛邸址で「糸桜」と呼ばれる枝垂桜の濃い紅色や白色の花が咲き出します。近衛池に枝を垂れる花も見られます。京都御所最後の天皇・孝明天皇が安政2年(1855年)にお詠みになった「昔より 名には聞けども今日みれば むべめかれせぬ 糸桜かな」の御製がよく知られています。
京都御苑には1100本もの桜の木が植えられています。清所門の近くで八重と一重の花が混じって咲く「車返桜(くるまがえしざくら)」は、この花のあまりの美しさに後水尾天皇(ごみずのおてんのう、108代天皇、在位1611~1629)が御車を引き返えさせたことから名付けられたと言われますが、車返桜が八重の花か一重の花かを確かめるために車を引き返えさせたという逸話もあります。
少し遅れて4月が中頃になると出水の小川の畔の里桜が白やピンクの八重の花を咲かせます。出水の小川は御苑の南西部にあり、下立売御門から入った東にあります。
京都御苑では3月下旬から1ヵ月にもわたって桜の花を鑑賞できます。
別ページの京都御苑の桜(京都御所)の写真もご覧ください。
京都御苑の場所
京都市上京区京都御苑3
京都御苑の散策
苑内自由
(但し、国賓や皇室の来苑の為に入苑制限があります。)
京都御苑の散策時間
制限なし
(但し、国賓や皇室の来苑の為に時間制限があります。)
京都御苑への電車
地下鉄烏丸線「丸太町」又は「今出川」下車、徒歩数分