哲学の道(てつがくのみち)
京都市左京区の東山の麓に流れる疏水分流沿いの道の、南は若王子神社の近くから北は銀閣寺橋の間を「哲学の道」と呼ぶのは、哲学者で京都大学教授の西田幾太郎(にしだきたろう、明治3年(1870.6.17)~昭和20年(1945.6.7)、文学博士)らが思索にふけりながらこの道を歩いたことに由来します。
疏水の流れに沿う散策路の哲学の道の春4月上旬には、関雪桜と名付けられたソメイヨシノやピンクの枝垂桜、薄い青色のオオシマザクラ等が美しく咲き競います。哲学の道の道程はおおよそ1.8kmです。
銀閣寺橋から少し南へ歩いた所の川沿いに西田幾太郎の歌碑があり「人は人吾はわれ也 とにかくに吾行く道を吾行なり」と彫られています。
哲学の道は昭和43年(1968)に今のように整備されて桜を眺めながら歩ける散策路となりました。道沿いに植えられている主な桜の木は「関雪桜(かんせつざくら)」と名付けられたソメイヨシノです。この近くの邸宅で画を描かれていた画家の橋本関雪(京都画壇の重鎮、明治16年(1883)~昭和20年(1945))のご夫人が大正10年頃に450本もの苗木を寄贈された桜なので「関雪桜(かんせつざくら)」と呼ばれています。今でも関雪桜は300本程が咲いているようです。
「日本の道百選」に選ばれた哲学の道は秋の紅葉もきれいです。哲学の道の周辺にはいくつもの歴史ある寺社が点在します。
法然院、銀閣寺、安楽寺、霊鑑寺、大豊神社、熊野若王子神社などに訪れる人が多いようです。
別サイトの哲学の道の桜-京都の桜のページもご覧ください。
哲学の道の所在地
京都市左京区若王子町~銀閣寺町
哲学の道へのバス(南側)
市バス「南禅寺・永観堂道」
哲学の道へのバス(北側)
市バス「銀閣寺前」