竹中稲荷神社(たけなかいなりじんじゃ)
吉田神社が鎮座する標高が100余メートルの神楽岡(吉田山)の頂上近くに桜が美しい竹中稲荷神社があります。神楽岡の丘陵一帯が吉田神社の境内となっています。平安遷都の後の987年に藤原山蔭が奈良の春日大社を勧請したのが吉田神社の始まりです。
吉田神社の御祭神は勧請元の奈良の春日大社と同じで、建御賀豆智命、伊波比主命、天之子八根命、比売神がお祀りされています。神楽岡(吉田山)では吉田神社の摂社、末社をいくつもお参りできますが、神楽岡の最も高い所に鎮座するのが竹中稲荷神社です。
竹中稲荷神社の前に掲げてある駒札由緒書によると、竹中稲荷神社は吉田神社の末社で、宇賀御魂神(うがのみたまのかみ)、猿田彦神(さるたひこのかみ)、天鈿女神(あめのうずめのかみ)の三神がお祀りされています。創建の年等は記録がないようですが、平安時代初期の天長年間には社殿あったと説明されています。
竹中稲荷神社のまっすぐな参道には、鳥居と桜並木が一直線に続きます。4月上旬には赤い鳥居と白い桜の花のコントラストが美しく眺められます。
竹中稲荷神社の南側に鎮座する宗忠神社から東に降りる石段の参道にも桜並木が見られます。
竹中稲荷神社の桜は吉田山の春を美しく飾ります。
竹中稲荷神社の場所 京都市左京区吉田神楽岡町
竹中稲荷神社の参拝 境内自由
竹中稲荷神社へのバス
市バス「京大正門前」下車、東へ歩いて吉田神社へ登ります。
JR京都駅前からは206系統の「百万遍」行きに乗車が便利です。