知恩院(ちおんいん)
国宝に指定されている知恩院の大きな三門の外と内の両側から春の桜がつややかに飾ります。霊元天皇の宸筆といわれる「華頂山」の扁額を掲げる三門は木造の門としては世界最大規模の大きさで左右50m、高さ24m、屋根に乗っている瓦の数は約7万枚もあるそうです。三門の楼上には釈迦牟尼仏が安置されていて、極彩色の飛龍や天女の絵が壁や天井に描かれています。
男坂か女坂を上ると国宝の御影堂、阿弥陀堂、霊塔、写経塔、経蔵などが建ち、それらの堂宇を飾るように桜が咲いています。奥へ進むと勢至堂と法然上人御廟が見られます。勢勢堂の前に1本の大きな枝垂れ桜が花の枝を垂れています。
法然上人を開基とする知恩院は浄土宗の総本山です。東山の麓に広がる境内には国宝や重要文化財の堂宇が立ち並んでいます。建物では大きな三門と本堂の御影堂が国宝に指定され、勢至堂、大鐘楼、経蔵、大庫裏、小庫裏、集會堂、大方丈、小方丈、唐門が重要文化財に指定されています。
比叡山から下りた法然上人が草庵を結び、はじめて浄土教を布教し入滅したこの地に知恩院は建っています。創建は法然上人死後の文暦元年(1234)で華頂山知恩教院大谷寺と号したのが始まりです。応仁の乱の兵火を逃れる為に近江に移転したこともありますが、その後に徳川家康から広大な寺地の寄進を受けて寺観が整えられました。
知恩院の所在地
京都市東山区林下町400
知恩院方丈庭園の拝観料
大人・大学生 400円
小人・中学生 200円
知恩院友禅園の拝観料
大人・大学生 300円
小人・中学生 150円
方丈庭園・友禅園の共通拝観料
大人・大学生 450円
小人・中学生 200円
知恩院の拝観時間
午前9時~午後4時半
知恩院へのバス
市バス「知恩院前」下車、徒歩約5分